土地活用に必要な資金の集め方

土地の活用

掲載日:2016年11月19日
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いざ土地を活用しようと思ったときに気になるのは、資金がどのくらい必要なのかということ。0円からという方もいるかもしれませんが、ある程度の収益を見込むなら、ある程度の資金を用意しておきたいものです。

資金は充分用意してあるから大丈夫、という方もいるかもしれませんが、退職金を全てつぎ込む、という方もいるでしょう。ここでは、資金の集め方や融資の受け方などを紹介していきます。

資金調達にはどんな方法がある?

土地活用のスタートとして、まずは、資金調達の方法をみていきましょう。

自己資金

もちろん自己資金が豊富であることが一番ですが、必ずしもそれを全てつぎ込めば良い、というわけではありません。思わぬ設備投資費がかかることもあるので、ある程度の余裕をもって、自己資金を活用しましょう。

ただし、現在は預貯金の金利にあまり期待ができず、マンション経営の利回りの方がかなり高くなることもあります。そうした状態であれば、自己資金の割合を少し増やしていってもよいかもしれません。

融資を受ける

借金してまで土地活用なんて…と思うことはありません。自己資金ですべてを賄える例は、極めてまれなのです。収益を上げて、返済しながらプラスに転じていくというやり方がほとんどです。

今では、様々な融資のスタイルがありますが、公的機関・民間金融機関(ほとんどは銀行)いずれから融資を受けるにせよ、事前準備が大切です。

補助金を利用する

様々な条件はありますが、国や自治体から、補助金が受けられることがあります。老朽化住宅の建て替えや、高齢者住宅など、限られたものになりますが、事前に確認しておくとよいでしょう。

融資を受ける場合の銀行選びのポイント

民間金融機関として、銀行や信託銀行、信用金庫、農協などで、様々な融資が用意されています。土地活用を目的とした、アパート経営ローンもあるので、まず目的に合ったものを選びましょう。

金利を選べたり、返済期間を自在にアレンジできたりするところもあります。団体保険がついてくるところも多いので、必ずいくつかのプランを比較してから、決めましょう。普段からメインバンクにしていたり、住宅ローンを組んだことがあれば、取引実績になります。

また、土地活用を不動産会社などにお願いしている場合は、その繋がりで提携ローンなどを、紹介されることもあります。一般のものより、有利な条件のものも多いようなので、個人で探すものとは別に、相談してみてもよいでしょう。

銀行から融資を受けるためには?


必要書類に不備がないように揃えるのは当然ですが、融資を受けるための審査には、様々なポイントがあります。

土地にどれくらいの価値があるか

土地の価値を担保力といいます。融資のためだけでなく、土地活用を業者に委託する場合など、客観的な土地の評価を知りたい場合は、不動産鑑定を受け、その土地の価値を明確にしておきましょう。

事業計画と返済能力のバランス

どれくらいの利益が見込まれ、返済期間に無理がないのか。これは、銀行それぞれが基準をもって判断しています。

借りる側の属性

現時点で借入金があるのか、後継者がいるかなど、土地活用とは関係がないように見える点も、審査対象になります。面談時の信頼性も判断対象とされるので、書類だけでなく、自分の事前準備も入念に行いましょう。

どのパターンを選んだとしても、資金計画は、土地活用を始める第一歩になります。初期投資にどれくらいかけるかはもちろん、活用後にどれだけ回収できるか、いつ回収できるかなど、長い目でみたプランが必要です。

自己資金はもちろん、融資も上手に利用して、日常生活が土地活用に振り回されることのないよう、慎重に進めていきましょう。