どんなものがある?土地活用の種類について
どんなものがある?土地活用の種類について
土地活用、と聞いて、何が思い浮かびますか?マンション、駐車場など……何となくイメージはあっても、実際それぞれにどのような特徴があるのか、何に注意すべきか、その場にならないと分からないことが多いですよね。
ここでは、具体的に、土地活用の種類について、例を挙げて説明していきます。実際に検討中の方も、まだちょっと興味がある程度という方も、参考にしてみてください。
土地活用の種類は何がある?
実際の土地活用について、特徴や注意点を説明していきます。
定期借地
平成4年に新しくできた定期借地権。以前は、借主から土地を返してもらえないトラブルが多発していましたが、これにより、必ず地主に土地が戻る仕組みができました。
様々な条件がありますが、大きく3タイプに分かれ、どれも10~50年以上の契約で、その期間中は、安定した地代収入が得られます。建物の管理も不 要で、税制面での優遇措置もあります。その分、期間内に自由に土地の転用ができず、条件によっては事業者が限られるなど、注意が必要なこともあります。
アパート・マンション経営
収入につながり、税制面の優遇措置も多いことから、人気の土地活用法です。自宅を兼ねることもできるため、多くの土地を持つ土地オーナー様以外でも、経営に乗り出す人も増えています。
不動産会社などに、建物はもちろん、管理や募集までもお任せできるので、特に経営の専門知識がなくても挑戦できるものではあります。ただ、初期投資がかかり、その後の転用が難しく、また立地や間取りなどによっては、空室が続いてしまうというリスクもあります。
オフィスビル経営
初期投資額はほかと比べてもかなり掛かりますが、立地と借主の条件によっては、かなりの高収入につながります。居住用ではないので、固定資産税に関する措置はありませんが、相続税や所得税については優遇されます。
ただ、経営を始めてしまうと転用が難しく、空室対策など、景気に左右されない経営手腕が問われますので、建てればそれで終わり、というわけにはいきません。ただ、居住用に比べて、賃料を高く設定できるので、高収入という魅力はあります。
駐車場経営
税金の軽減措置はありませんが、手軽な土地活用法として、よく利用されます。初期投資もそれほどかからず、ほかの転用や更地復帰にもスムーズに対応 できます。月極や時間制のコインパーキングがありますが、いずれも管理に手間がかかるものではありません。ただ、税金の負担がある分、それほど高い収益に つながるとはいえません。
ロードサイド店舗経営
幹線道路に面した、ある程度の広さのある土地ならば、ファミレスやスーパー、パチンコ店といったような大型商業施設の経営も可能です。やはり固定資産税には措置がありませんが、所得税と相続税対策にはなります。
自分で建物を建てて、土地と一緒に貸すのが、一番高収入なのですが、初期投資とリスクも多くなります。土地だけを貸す、または、事業者と費用面で協力して建物を建てるという方法の場合、負担が軽くなる分、収入面もやや抑えめになるでしょう。
どちらを選ぶにしても、テナント空室のリスクがあります。
トランクルーム経営
ほかの活用方法に比べて、立地に左右されず、しかも管理の手間がかからないということで、最近注目されているのがトランクルーム経営。すでに建物がある場合でも、そのまま活用できる場合もあります。
初期投資や維持費もそれほどかからず、さらにエンドユーザーの入れ替わりが早く、契約数が多いので、空室リスクも分散されます。もちろん経営スタートから、管理運営までのサポートも、運営会社にお願いできるので、ノウハウがなくても問題ありません。
代表的な土地活用の種類について、まとめてみました。どれもメリット・デメリットがあり、土地活用に踏み出すには、一定の負担やリスクはあります。
ただし、空地のままで、ただ税金だけを負担し続けるよりは、収入のチャンスにかけてみるのもよいかもしれません。今ある土地の、立地や広さに合わせて、比較してみてください。